剥離洗浄剤
環境に優しいマスク治具の剥離(ハクリ)洗浄剤 AMC-150
AMC-150は、自動車部品や家電製品の塗装に使用するマスク治具に付着した塗料を除去する為の薬剤です。環境に影響の大きいジクロロメタン等の有機塩素系溶剤はもちろんのこと、一般の塗膜剥離剤や塗料用シンナーの様に引火性や有害性のある有機溶剤類を全く含有していない、非常に環境に優しい画期的な塗膜剥離剤です。
尚、使用に際しては、専門の剥離装置〔アテネ(株)製マスク治具剥離装置:ATS-2Rまたは3型〕を使用します。
特長
- 環境や人体に影響のあるジクロロメタン等の有機塩素系溶剤、有機溶剤類は全く含有していません。
- 正しく管理使用すれば、長期間性能を維持し、非常に経済的です。
- マスク治具に使用されている素材、鉄鋼やニッケルメッキ、ハンダ等には影響を与えません。
- 水洗工程がありませんので、剥離洗浄液の廃棄時以外の日常の排水処理は不要です。
- アクリル、メラミン、ポリウレタンやエポキシ系塗料等に有効です。
性状
AMC-150は、セラミックを主成分とした薬剤です。
外観等:無色透明液体、無臭
比重:1.15(at25℃)
pH:11〜12(at25℃)
使用方法
AMC-150の使用方法は、次の通りです。
- 使用するマスク治具の大きさに合せて、専用の剥離装置〔アテネ(株)製マスク治具剥離装置:ATS-2Rまたは3型〕を用意します。
- AMC-150:水=1:2(容量比)の希釈液を入れます。
- 装置を始動して加熱し、使用温度(約70〜95℃)にします。
- 剥離装置に塗装前の未使用のマスク治具をセットし、マスク表面に極薄い皮膜層を形成します。
- 塗装工程で塗料が付着したマスク治具を再び剥離装置にセットし、剥離洗浄工程を開始します。
- 剥離洗浄後はマスク治具を装置より取り出し、冷却、乾燥しそのまま塗装工程に使用できます。尚、剥離装置の操作方法は、アテネ(株)製マスク治具剥離装置の使用説明書を参照して下さい。
管理方法
AMC-150剥離洗浄液の管理方法は、次の通りです。
(1)屈折率分析法(手持ち屈折率計での簡易濃度測定法)
- 測定器具:ブリックス濃度(Brix%)0〜10%が測定出来る手持ち屈折率計を用意します。
- 試料を適量容器に採り室温まで冷却します。
(液に濁りやゴミが多い場合はろ過するか上澄み液を使用します。) - 冷却した試料を、手持ち屈折率計でブリックス濃度(Brix%)の測定をします。
【手持ち屈折率計の使い方】
試料を屈折率計の測定プリズム部分に滴下し、カバーを掛けます。
明るい方向に先端を向け、接眼レンズを覗きます。焦点の調整は、接眼鏡部分を回して行ないます。
明るい部分と暗い部分の境の目盛りを読み取ります。
尚、屈折率計の詳しい操作方法は、お手持ちの測定器の取扱説明書を参照して下さい。
- 使用後は、屈折率計の測定プリズム部分を清浄な水で濡らしたワイパー等でよく拭取ります。
(拭取りが悪いとプリズム面が白く濁ることがありますので、必ず速やかに綺麗に拭取って下さい。 - 補給方法
剥離洗浄液のBrixを1%(濃度約5.7容量%)上げるには、100LあたりAMC-150を約2kg補給します。
(2)アルカリ度の分析測定(中和滴定法)
- 【測定器具】
ホールピペット(5ml)、ビューレット(50ml)、コニカルビーカー(300ml)、ビーカー(300ml)、安全ピペッター
【試薬類】
フェノールフタレイン指示薬、0.05mol/L(0.1規定)硫酸 - 剥離洗浄液をビーカーに採取し、室温まで冷却します。
- ホールピペット及びピペッターを使用して、正確に処理液5mlをコニカルビーカーに移します。
- フェノールフタレイン指示薬を5〜6滴加え、ピューレット(50ml)を使用し0.05mol/L(0.1規定)硫酸で赤桃色が消えるまで中和滴定します。
- 中和に要した0.05mol/L(0.1規定)硫酸の滴定量(ml)を、ポイントと称します。
- 補給方法
剥離洗浄液のBrixを1%(濃度約5.7容量%)上げるには、100LあたりAMC-150を約2kg補給します。
(3)pHのチェック〔処理液が白濁、または、剥離性能が極端に低下した場合確認します〕
- AMC-150は、塗料等の溶け込みでpH値が低下しますと処理液に沈殿が発生して白濁することがあります。また、このような状態では剥離性能が低下しますのでpHを調整します。
- 管理値:pH10.0を下回らないこと。(10.5以上を保つことを推奨します)
- pHの測定方法は、処理液を採取、冷却後(20〜30℃で測定)に(ガラス電極式)pHメーターを使用して測定します。また、簡易的にはpH試験紙を使用してもかまいません。
- 補給方法は、AMC-150の原液を添加します。処理液に約30ml/L程のAMC-150を添加し攪拌後確認します。依然pHが低い場合は、更に約30ml/L程添加し確認します。(3回まで繰り返します)
- 補給添加してもpHが回復しない場合は、処理液の廊下と判断できますので更新の検討をお願いいたします。
- 尚、pH低下で沈殿した成分は、pHが回復しても再溶解しない場合がありますが、剥離した塗膜と同時に除去して下さい。
(4)老化の判定
AMC-150処理液の老化時には、次の項目が該当するか検討して下さい。
- 剥離時間が極端に長くなった場合。
- 補給しても濃度が回復しない場合
- pHを修正しても戻らない場合。
何れかの項目が該当した場合は、処理液の更新を検討して下さい。
判断が不明確な場合は、メーカーにご相談下さい。
廃棄物(剥離した塗膜、剥離洗浄液等)の処理方法
AMC-150剥離洗浄液で剥離した塗膜等の廃棄方法は、次の通りです。
- (1)塗膜
- 剥離した塗膜には、クロムや鉛等の有害な重金属類が配合されていないかを確認し(塗料メーカー等に問合せます)、含有していなければ水洗し一般の産業廃棄物(樹脂類)として処理します。また、有害物が含有されている場合は、有害物が何かを確認し特別管理産業管理廃棄物として関係法令を遵守して処理して下さい。尚、自社で処理できない場合は、許可を受けた廃棄物処理業者へ委託処理して下さい。
- (2)剥離洗浄液
- 未使用のAMC-150剥離洗浄液を廃棄する場合は、廃アルカリとして取り扱って下さい。
水で希釈した後、希塩酸または希硫酸で中和後沈殿物をろ過し、上澄みは水で希釈して放流可能です。
沈殿物は産業廃棄物として処理して下さい。また、排水処理設備を使用しての処理も可能です。
尚、自社で処理できない場合は、許可を受けた廃棄物処理業者へ委託処理して下さい。 - 老化し更新時のAMC-150剥離洗浄液の廃液には次のようなものが含有されます。
(a)塗料から混入する顔料、樹脂などの固形物(クロムや鉛等の重金属が含まれる場合があります)
(b)塗料から混入する溶剤、界面活性剤などの有機物類
従いまして、自社の排水処理設備で処理し、排水基準などの関係法令を遵守して処理して下さい。
尚、自社で処理できない場合は、塗膜等と同様に許可を受けた廃棄物処理業者へ委託処理して下さい。
- (3)AMC-150剥離洗浄液の廃棄については次の法の適用を受けます。
- 【水質汚染防止法】 廃液を排出する場合
- COD、BOD、ヘキサン抽出物質:塗料の希釈溶剤、添加剤等の混入によるものです。
- SS(浮遊物質、主に剥離した塗膜):剥離した塗膜の顔料、沈殿した成分です。
- pH:AMC-150の成分でアルカリ性を示します。
- クロム、鉛等:塗膜の成分から混入する可能性があります。
尚、はく離した塗膜及び剥離剤の廃棄処理については、廃棄物専門業者にご相談下さい。
【廃棄物の処理及び清掃に関する法律】
未使用のAMC-150剥離洗浄液は廃アルカリに指定されます。
また、更新時のAMC-150剥離洗浄液は、クロム、鉛等の有害物が含有する場合は、特別管理廃棄物として取り扱って下さい。
注意事項
AMC-150は、アルカリ性で工業用の剥離洗浄剤です。
【安全衛生法上の注意事項】
皮膚(特に傷口等)や目に入ると皮膚障害、炎症を起こすことがありますので、取扱いには下記の注意事項を守って下さい。
- 廃棄するときは、産業廃棄物として処理して下さい。
- 詳細な内容が必要な場合には、製品安全データシート(MSDS)をご参照下さい。
- 子どもの手の届かないところに保管して下さい。
荷姿
18kg(約15.6L)入り缶
200kg(約174L)入りドラム缶
ドラム缶・UN缶も対応します

